『イカキング』ある場所はどこ?コロナ交付金で作った能登町のモニュメントのネーミング・デザインは誰?

時事

能登半島の先端近くの石川県能登町にスルメイカの巨大モニュメント『イカキング』が誕生しましたが、その制作費が新型コロナウイルス対応のための「地方創生臨時交付金」から使われたとあって騒がれていました。

この記事では問題の『イカキング』がある場所ネーミングやデザイナー非難されることになった経緯などについての調査結果をまとめてみたいと思います。

『イカキング』のある場所は「イカの駅つくモール」

まずは『イカキング』の場所についてですが、石川県能登町越坂の観光施設「イカの駅つくモール」にあることが分かりました。

イカの駅つくモール
住所 〒927-0552 石川県鳳珠郡能登町字越坂18字18番
電話番号 0768-74-1399
営業時間 9:30-17:00
定休日 水曜日

「イカの駅つくモール」ってどんな施設?

「イカの駅つくモール」とは観光施設のようですが一体どんな内容なのでしょうか。

施設のコンセプトは以下(イカ)のような感じです。

九十九湾の美しさをイカんなく堪能

イカの駅つくモールは、小木の特産品である船凍イカや日本百景に選ばれている九十九湾を中心とした、能登町の情報発信拠点として誕生しました。

館内からは窓いっぱいに広がる九十九湾の景色を楽しむことができ、小木のイカ漁について知識を深めていただける展示コーナーでは、地元ならではのイカ料理などもご紹介しています。
そして、水槽を泳ぐ沢山のイカたちが皆さんをお迎えします。

また、県内唯一の海中が見える遊覧船をはじめとしたマリンレジャーも体験できるので、ここに来れば九十九湾の美しさを余すことなく堪能していただけます。

引用元 「イカの駅つくモール」公式サイト

九十九湾にある小木港は函館港(北海道)や八戸港(青森)と並ぶイカの三大漁港と言われ、全国屈指のスルメイカ漁獲高を誇っているようで、能登を代表する特産品の「船凍イカ」などをはじめ、能登町の情報発信拠点として活躍しているようです。

『イカキング』というネーミングはどうやって決めた?

『イカキング』というインパクトのあるネーミングは誰がどうやって決めたのでしょうか?

このモニュメントは2021年3月末に完成したのですが、4月下旬から来場者アンケートやインターネットで一般公募したもので、県内外から909件もの応募があり能登町観光ガイドの愛称選考委員会によって決められたようです。

最優秀賞
命名 「イカキング」
命名理由 見た目の大きさがイカの王様のようで、さまざまな調理法があることから料理の王様のようでもある。
命名者 塚田 静香さん(金沢市)
優秀賞
命名 「いかまる」 米山 綾菜さん(金沢市)
命名 「つくも大王」 清水 千鶴さん(金沢市)

『イカキング』のデザイナー、制作は?

『イカキング』は全長13.0m、幅9.0mと大きなモニュメントですが、こちらのデザインは誰が考えたものでしょうか?

デザイン、制作、設置を手掛けたのは、石川県金沢市に本社のある2019年11月に創業100年を迎えたヨシダ宣伝株式会社。博物館、資料館、記念館、美術館などの展示内装に関する、企画・デザイン・設計・製作・施工などを行っている歴史ある企業です。

子どもたちが登って遊んでる写真だと、その大きさがよく分かりますね!

これだけの大きさのモニュメントなら、登ったり中に入ったりして遊んでみたくなる気持ちが分かります。

『イカキング』はコロナ交付金で作られた?

このモニュメント『イカキング』は制作費約2700万円だったようです。
そのうち2500万円国からの地方創生交付金から使ったとのことで「感染対策に使うべき交付金でなぜ作るのか」などと批判が殺到した。
また、英BBC放送が「日本は感染者急増に直面している。パンデミック(世界的大流行)が収まっていないのに、巨大な頭足類に巨額を投じた町政に批判が出ている」と報じたため、騒ぎが大きくなったようです。

この内容だけみると国からの地方創生交付金2500万円全額を『イカキング』制作に使用したという印象を与えかねないのですが、交付された地方創生交付金は6億8000万円となり、このうち2億7000万円を新型コロナウイルスの感染防止事業に、1億4000万円を雇用維持・事業継続のための取り組みに、2億7000万円を地域経済の回復のためにそれぞれ充てられたようです。『イカキング』はそのうちの2500万円が使われたとのことです。

そもそも「コロナ禍が収束した後の観光シンボルに」と発案したものであり、町が議会に提案した際には「小木に訪れる人が1人でも多ければいいと思った」という理由から13対0で可決していたようです。

『イカキング』に経済効果はあった?

設置から半年を経過し11月に取材に応じた町の担当者は、「多くのマスコミに取り上げられ、国内外で話題になった。町職員レベルで独自で試算したところ宣伝効果は2500万円という額をはるかに上回っている」と回答しています。

観光客からは「すごくいいPRになったと思います。石川県のアピールになった」、「私たちはたまたま見つけることができたが、これ(イカキング)があるから観光客が来るというのは難しいのでは」、「ある意味『問題の施設』として知名度があがるのでは。逆に能登半島のイメージは下げちゃうかも」、「初めて来ました。すっごい面白い」といった賛否があるようです。

また、地元の子ども連れの男女は「子どもにはいいなと思ってます」、モニュメントの隣のガソリンスタンドの人物は「これがあるおかげで(売り上げが以前と比べ)プラスにはなってるんで…」と喜んでいるようです。

様々な意見があり一概に良いとも悪いとも言えませんが、知名度アップと集客に寄与できているのであれば、町が考えていた目的は達成されているものと考えることができると思います。

まとめ

様々な話題を振りまいてくれている石川県能登町の『イカキング』ですが、コロナが収束しつつあり、観光産業なども盛り上がってくることと思います。

少なくとも宣伝効果としての役目は十分に果たしているようですので、経済効果で地元を活性化できるようにこれからも頑張ってほしいところです。

 

 

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