2021年のノーベル物理学賞にアメリカ・プリンストン大学上席研究員の眞鍋淑郎さんが選ばれたというニュースがありましたね!
眞鍋さんは地球温暖化を研究する草分け的な存在で、1950年代からアメリカに渡りコンピューターを使って気候の変動を研究しており、現代の地球温暖化予測の枠組みを築いたのが評価され受賞に至りました。
これまでの日本人受賞者では眞鍋淑郎さんは90歳で最年長となるようです!
そこで、今回は歴代のノーベル賞受賞者の受賞時の年齢や最年少受賞者についても調べてみました。
歴代の日本人ノーベル賞受賞者一覧
画像引用元 https://webronza.asahi.com/science/articles/2021092700009.html
まずは、歴代のノーベル賞受賞者を表にまとめてみました。
生年月日と受賞時の年齢も分かるように入れています。
※受賞時=受賞した年の授賞式の日(ノーベルの命日=12月10日)で算出しています。
受賞年 | 受賞分野 | 名前 | 生年月日 | 受賞時年齢 |
1949年 | 物理学賞 | 湯川秀樹 | 1907年1月23日 | 42歳 |
1965年 | 物理学賞 | 朝永振一郎 | 1906年3月31日 | 59歳 |
1968年 | 文学賞 | 川端康成 | 1899年6月14日 | 69歳 |
1973年 | 物理学賞 | 江崎玲於奈 | 1925年3月12日 | 48歳 |
1974年 | 平和賞 | 佐藤栄作 | 1901年3月27日 | 73歳 |
1981年 | 化学賞 | 福井謙一 | 1918年10月4日 | 63歳 |
1987年 | 生理学・医学賞 | 利根川進 | 1939年9月5日 | 48歳 |
1994年 | 文学賞 | 大江健三郎 | 1935年1月31日 | 59歳 |
2000年 | 化学賞 | 白川英樹 | 1936年8月20日 | 64歳 |
2001年 | 化学賞 | 野依良治 | 1938年9月3日 | 63歳 |
2002年 | 物理学賞 | 小柴昌俊 | 1926年9月19日 | 76歳 |
2002年 | 化学賞 | 田中耕一 | 1959年8月3日 | 43歳 |
2008年 | 物理学賞 | 小林誠 | 1944年4月7日 | 64歳 |
2008年 | 物理学賞 | 益川敏英 | 1940年2月7日 | 68歳 |
2008年 | 化学賞 | 下村脩 | 1928年8月27日 | 80歳 |
2008年 | 物理学賞 | 南部陽一郎 | 1921年1月18日 | 87歳 |
2010年 | 化学賞 | 根岸英一 | 1935年7月14日 | 75歳 |
2010年 | 化学賞 | 鈴木章 | 1930年9月12日 | 80歳 |
2012年 | 生理学・医学賞 | 山中伸弥 | 1962年9月4日 | 50歳 |
2014年 | 物理学賞 | 赤崎勇 | 1929年1月30日 | 85歳 |
2014年 | 物理学賞 | 天野浩 | 1960年9月11日 | 54歳 |
2014年 | 物理学賞 | 中村修二 | 1954年5月22日 | 60歳 |
2015年 | 物理学賞 | 梶田隆章 | 1959年3月9日 | 56歳 |
2015年 | 生理学・医学賞 | 大村智 | 1935年7月12日 | 80歳 |
2016年 | 生理学・医学賞 | 大隅良典 | 1945年2月9日 | 71歳 |
2017年 | 文学賞 | カズオ・イシグロ | 1954年11月8日 | 63歳 |
2018年 | 生理学・医学賞 | 本庶佑 | 1942年1月27日 | 76歳 |
2019年 | 化学賞 | 吉野彰 | 1948年1月30日 | 71歳 |
2021年 | 物理学賞 | 眞鍋淑郎 | 1931年9月21日 | 90歳 |
今回受賞された眞鍋淑郎さんが90歳で最年長だったようで唯一の90代です。
ちなみに最年少は、1949年にノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹さんの42歳で
日本人初のノーベル賞受賞者となった人物です。
上記の表を元に歴代の受賞者を年代別に分けると下記のようになります。
40代受賞者:4名
50代受賞者:5名
60代受賞者:8名
70代受賞者:6名
80代受賞者:5名
90代受賞者:1名
60代での受賞者が8名と多いようです。
長年研究を続けて結果を残してきても功績として認められるまでには時間がかかってしまうことが若い世代に受賞者が少ない理由ではないでしょうか。
歴代の日本人ノーベル賞受賞で多い分野は『物理学賞』
調べたついでに、受賞分野についても集計してみました。
ノーベル賞は、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和および経済学の「5分野+1分野」で顕著な功績を残した人物に贈られることになっています。
化学賞 :8名
生理学・医学賞:5名
物理学賞 :12名
文学賞 :3名
平和賞 :1名
今回、眞鍋淑郎さんが受賞された物理学賞が一番多く12名でした。
まとめ
今回は、日本人のノーベル賞受賞者の年齢と受賞分野についてまとめてみました。
ちなみに全世界での最年長受賞は、2019年に化学賞受賞を受賞した米テキサス大の
ジョン・グッドイナフ教授で、受賞時の年齢は97歳だったそうです。
いくつになっても研究熱心でいられるのは、果てない好奇心や向上心があるからなのではないでしょうか。
また、全世界でのノーベル賞受賞者は、現時点で966名(団体含む)となっていますので別の機会に色々と集計してみたいと思います。
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