2021年のノーベル物理学賞にアメリカ・プリンストン大学上席研究員の眞鍋淑郎さんが選ばれたというニュースがありましたね!
眞鍋さんは地球温暖化を研究する草分け的な存在で、1950年代からアメリカに渡りコンピューターを使って気候の変動を研究しており、現代の地球温暖化予測の枠組みを築いたのが評価され受賞に至りました。
ノーベル賞を受賞できるというのは大変な功績ですよね。
そしてノーベル賞受賞者には、賞金が贈られることになっているのですが、眞鍋淑郎さんはなんと賞金が減額されるようなのです!
減額の内容や理由について調べてみました。
ノーベル賞の賞金額とは
ノーベル賞の賞金額は決まっているのでしょうか?
2021年のノーベル賞の賞金額は1000万クローナ(約1億2000万円)となっております。
しかし実は、賞金額は下記のように毎年変動しています。
2001年~2011年:1000万クローナ(約1億800万円)
2012年~2016年: 800万クローナ(約8640万円)
2017年~2019年: 900万クローナ(約1億600万円)
2020年~2021年:1000万クローナ(約1億2000万円)
同じノーベル賞でどうして年ごとに賞金額が変わるのでしょうか?
こちらの理由は後ほど紹介します。
真鍋淑郎氏の賞金額は250万クローナ(約3000万円)
画像引用元 https://mainichi.jp/maisho/articles/20211007/kei/00s/00s/017000c
先程、2021年のノーベル賞の賞金額は1000万クローナ(約1億2000万円)と言いましたが
真鍋淑郎さんが受け取れる賞金は250万クローナ(約3000万円)となるようです。
1000万クローナ(約1億2000万円)って言ったり250万クローナ(約3000万円)って言ったり、どっちが正解なの?と思うでしょうが、これにも理由があります。
ノーベル賞の仕組み
そもそもノーベル賞とはどんな賞なのかを知ることで先程までの疑問も解決できます。
『ノーベル賞』をかみ砕いて説明すると・・・
アルフレッド・ノーベルがダイナマイトを発明し、開発・生産してきたことによって築いてきた巨万の富の使い道を『投資運用基金を設立し、運用利益を人類に貢献した人々に分配するように』遺言にのこしたのです。
その資産額はなんと3100万スウェーデン・クローナ(現在の日本円だと約230億円相当)あったと言われています。
そこでノーベルの意思を継いだノーベル財団が設立され、彼の遺産の運用益が「人類のために、最大の利益をもたらした人たちに賞の形で毎年分配」されているという仕組みなのです。
賞金額が年ごとに変わる理由
ノーベル賞の賞金額は、ノーベル財団の運用益から捻出されます。
ノーベル財団の資産は、株式投資、債券投資、ヘッジファンドなどで運用されているため、
世界の景気や市場状況によって、年ごとの運用益が変わり賞金額に影響が生じているようです。
この運用益が出続けている限りは賞金の原資が尽きることはないということになります。
ちなみにノーベル財団の資産は2018年末において43億3,800万クローナ(約470億円)となっているとのことです。(※2倍以上に増えてるっっっ!)
真鍋さんが賞金額を全額もらえない理由
画像引用元 https://www.bbc.com/japanese/58812359
まとめ
ノーベル賞の賞金についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
気になっていた方には参考になったのではないかと思います。
最後にこの記事でのまとめを書いておきます。
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