漫画『19番目のカルテ 徳重晃の問診』(富士屋カツヒト×川下剛史・医療原案)は2025年春までに第11巻が刊行され、TBS日曜劇場でのドラマ化も話題に。原作ファンも、これから読みたい人も必見!本記事では原作とドラマの構成・設定・演出の違いを幅広く比較します。
1.原作漫画の魅力とは?
原作は2019年12月にWebコミック「ゼノン編集部」で連載を開始し、単行本は2025年6月までに11巻刊行。総合診療科医・徳重晃が、患者の生活背景や心理面を丁寧に“問診”で掘り下げる構成は、中でも高く評価されています。
2.ドラマ版の構成・エピソードの違い
ドラマは原作の問診中心のエピソードをベースに、第1話では漫画に無い連続ドラマならではの追加シーン(例:滝野みずきの葛藤や病院組織内の背景)が挿入されています 。また脚本担当の坪田文氏は『コウノドリ』も担当しており、「医療×温かい人間ドラマ」の演出ノウハウが活かされています。
3.キャラクターの描き方・性格の違い
- 徳重晃:原作では淡々とした達観系だが、ドラマでは松本潤さんの柔らかい語り口と表情が加わり、“心に寄り添う人間像”として表現されている。
- 滝野みずき:原作ではもう少し淡白なキャラだが、ドラマでは新人としての悩みや成長が丁寧に描かれ、視聴者の共感を集める存在に。
- 東郷康二郎・有松しおり・赤池登ら周辺キャラクターも、ドラマ版では各話ごとの患者エピソードに絡みながら人物関係や病院内のバランスを強化。
4.演出・テンポの違い
原作は読者のペースで読み進められ、問診あるあるがじっくり展開。但し、単行本11巻分というボリュームのため、読破には時間が必要。
対してドラマ版は
– 1話完結+連続ストーリー構成
– 医療監修(生坂政臣先生など)によるリアリティ重視
– 登場人物同士の会話シーン強化
などによりテンポよく“問診ドラマ”として楽しめるものに。
5.追加エピソード・オリジナル要素
第1話ではドラマオリジナルの患者(仲里依紗演じる黒岩百々など)が登場し、原作の第1巻にあった短編問診を発展させたような流れに。
また、医師たちの院内議論や総合診療科設立のバックストーリーも序盤に追加され、ドラマ版ならではの組織内ドラマが描かれている部分も多い。
6.原作未読でも安心!ドラマ版での楽しみ方
- ドラマは基礎となる問診エピソードを忠実に踏襲しており、原作重要シーンもきちんと登場。
- 漫画では描かれない“徳重を中心とした人間関係”や「総合診療科としての組織内価値」なども理解しやすくなっている。
- 視聴後に原作を読めば、「こういう背景があったのか!」という気づきも多く、二重の楽しみが得られる構成。
まとめ
原作漫画『19番目のカルテ』は、“医療現場での問診”に特化した深い内容が魅力。一方、ドラマ版はそこにドラマ性や人物関係、病院組織の動きを加えることで、より多層的で見応えのあるドラマ体験を提供しています。
原作ファンは「描ききれない問診の現場を映像で補完」、ドラマから入った方は「背景や原点を漫画で深堀り」──おすすめの楽しみ方です。
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